2011年04月07日

英語の歴史 その3(古代英語 or 古英語?)

ゲルマン基語(または祖語)は次の三つの語派に分かれた。

・North Germanic (北ゲルマン語派)
・East Germanic(東ゲルマン語派)
・West Germanic(西ゲルマン語派)

北ゲルマン語派には、スウェーデン語、ノルウェー語、デンマーク語、アイスランド語という北欧の言語が属している。

東ゲルマン語派は今では消滅してしまった。

西ゲルマン語派には、英語やドイツ語が属している。

さて、ようやく英語の時代になった。この一番古い頃の英語は Old English と呼ばれていて、
年代としては大体450-1100年くらい。で、この Old English は「古代英語」と訳されていたこともあったのだが、
今では「古英語」というのが普通。歴史的には中世に属するから。

この「古代英語」という言葉の普及に貢献した思われる市河三喜の「古代・中世英語初歩」(研究者)という本も、
1986年には「古英語・中英語初歩」という題名で改訂版が出されている。

ここで、「中世英語」→「中英語」となっていることにも注目。

古英語の代表的な作品というと、Beowulf
大体8世紀くらいの作品といわれている。
この話の筋とは全く関係が無い「ベオウルフ」というSFアクション映画があったから、
名前ぐらいは聞いたことがある人がいるかもね。
posted by weyrod at 22:43| 歴史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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